オーナーシェフ 天川 慎一
1989年 ホテルオークラ東京 入社
1996年 ホテル西洋銀座 入社
2000年 渡仏 「ピエール・モデュイ」「ル・グルニエ・ア・パン」「グランダン」などで修業
2006年 自身の地元である練馬春日町に「ラ・ブティック・ジョンヌ」開店
2017年 鳥取県倉吉市新町に移転。7月 「カフェ&パティスリー ジョンヌ」開店。
日月火定休のパティスリー ―半農半パティシエ―僕たちの考え
↑現在は日月火水定休です。
シェフの天川です。
お客様にはご不便お掛け致しますが、2018年4月から日曜日も定休にしました。
僕たちは、東京練馬で「ラ・ブティック・ジョンヌ」として10年間こだわりのフランス菓子を作り続けてきました。
2017年4月に、より安全で安心した食材を求めて、ここ倉吉に家族で移住してまいりました。
移住してくる前から週休三日にする事は妻のマイコと話し合ってきた事ではあったのですが、
やはりイザ実現してみると驚かれる方も多いと思いますので、少し説明が必要かなと思います。
僕の移住には2つの目標がありました。
1つはカフェ&パティスリージョンヌというこのお店です。
お陰様で一人では少々きつい位ご来店いただき、本当にありがたく感謝しております。
もう1つの目標が菜園や田んぼをやりたいという事でした。とは言ってもズブの素人ですので、
もちろん自分たち家族が食べる分だけでよいのです。
「自分たちで食べるものを自分たちの手で作ってみたい。」
移住する前にはおぼろげにしかイメージできなかったのですが、こうして一年倉吉で過ごしてみて
実際に農家の方や就農希望の方々、自給自足で暮らしている方なんかと接している内に
「やっぱりこの恵まれた環境で米や野菜を作ってみたいな~」という思いが抑えきれなくなってきました。
もちろん生活は大事です。子供たちの将来も大事です。ですから生業として、僕らにはお菓子作りがあります。
この生業はこれからもこれまで以上に頑張ります。
そして残り3日間(実際には丸1日はお店の仕込みに使うので実質2日間)は僕にとって、
僕たち夫婦にとって全く新しい技術である「農」に使いたいのです。
幸い田んぼは教えてくださる方が見つかりました。菜園は店の裏庭で土づくりをしながらまずはプランターではじめようと思っています。
教えてくださる方々はありがたいことに周りにたくさんいらっしゃいまして、
その方々に頼りながら「やらなきゃでしょー」っていう気持ちです。
余談ですが…願わくば子供達にも「農」「工」に触れることを覚えてもらいたいです。
そして男の子であっても、簡単な料理くらいはできるようになってほしいなあ。これはある意味学校の勉強以上に大切なことに思えます。
そしてこれらの夢がかなって、そこからどういう景色が見えるのか?とても楽しみです。ワクワクします。
色々書いてしまいましたが、ご理解いただければ嬉しいです。
2018年4月 カフェ&パティスリージョンヌ